2007年10月02日 10:47
昨日。親戚のおばぁちゃんが亡くなりました。
母は小さい頃、実母を亡くしていた為、このおばぁちゃんにも
面倒を見てもらった時期があり、母代わりの存在でもありました。
このおばぁちゃんは子供に恵まれず、
病気になってからずっとおばぁちゃんの面倒見てくれたTおじさんは
養子にあたります。
Tおじさんから母が危篤だとうちの母に電話があり、
私達夫婦と娘と母で一昨日お見舞いに行ったんです。
重症患者の病室なのでエンジェルはパパとロビーで待機。
その後ママとパパが交代しました。
おばぁちゃんの体はもうがりがりで骨と皮状態。
何度も点滴をうけたであろう右腕は打たれたかのような青いあざが
できていました。
折れてしまいそうなほど細い腕や脚。
排泄もとまっているそうでした。
じつはこの日の前日持ち直して退院の予定だそうでした。
でも運悪く、丁度寒くなった為、風邪をひいてしまったそうです。
その後、よくなることはなく、もう長くないと言われたそうです。
看護婦さんに手を握っていいですか?
と聞くと、どうぞとおっしゃったので手をにぎりました。
こんなに骨と皮だらけなのに何故だか手はふっくらと
やわらかい。
そして微熱があるせいかすごく暖かい。
私達はおばぁちゃんに何度か話しかけました。
意識もないようでしたし、
吸入マスクのようなのをしてたので
話せないだろうと思っていたんですが、
母のよびかけに、偶然かどうかわかりませんが
1度だけすごく小さい声で「あ~」といいました。
母も私も少しびっくりしましたが、少し感動しました。
母はしっかりおばぁちゃんの手を握ってました。
どのくらいいたのかわかりませんが、
私達は帰ることにしました。
おばぁちゃんは昔からお家に伺うと
必ず寿司とか頼んでくれました。
それは私達にものすごく気を使ってなので、
母も何度も断わったんですが、
手土産のお菓子に「おおきに・・・へぇ、おおきに・・・」
とおがみながら泣くおばぁちゃん。
「こんなええもんもらったらもったいない」
と、いい高いお寿司を注文するのです。
家族で伺ったもんだから金額的には相当な負担がかかるで
あろうと考え、必ずそうしてしまうおばぁちゃん宅へは
あまり行かなくなってしまいました。
おばぁちゃんはむかしから母にすごく気を使って
いたように思います。
肩に力がはいり、すごく気を使うのです。
私はこの性格だから いつもおばぁちゃんが笑って
くれるようにオーバーにデェスチャーしておどけてました。
おばぁちゃんはすごく楽しそうに笑ってくれました。
痴呆がはじまったと聞きみんなで会いにいった時も
楽しそうに笑ってくれたのを思い出します。
そのすぐ後にエンジェルを授かりました。
そんなたくさんの思い出があります。
葬儀は母が代表でいくことに決まりました。
母が私達は子供が小さいので大変だろうと思ったらしく、
私1人で行くとTおじさんに電話で言ったそうです。
丁度運動会シーズンなので私の兄弟も出席しません。
96歳と大往生でしたが、おばぁちゃんのご冥福をお祈りしたいと思います。